2002/12/27
この文章は、患者さんがあるメディアに投稿するために書かれた物です。


 初冬の候、いよいよ本格的な寒さを迎えますが如何お過ごしでしょうか。

 さて、私は難病の為に数年前から在宅治療をしている障害者です。
その為、妻は私の介護と家事の両立を毎日こなしていますが、妻一人では出来ないことは業者を頼りにして来ました。

  ところが、今年の六月になって「この仕事は医療行為になりますので当社では出来ません」と言われ、十二月になってさらに追い討ちをかけるように、「お宅の仕事の内容を担当者に問い合わせたら、複合型には該当せず身体介護となりますので値上げさせて頂きます」と言われてしまいました。

  上司から仕事について尋ねられれば担当者は正直に答えるのは当然で、会社側としても医療行為の有無や料金体系の良否を的確に判断するのは当然の事だと思います。

  しかし、私としては仕事を削られた上に料金まで値上げさせられてその業者に 関わっている意味はありません。 かと言って他の業者がどのような扱いをしてくれるか分かりませんが・・・。

 ところで、私達は全ての法律を理解してそれを守って生活しているでしょうか。 利害関係が発生するなら裁判で決着をつける方法も有りますでしょうがそれ未満のものについては誰が訴えるのでしょうか。誰もそのような事にお金と時間をかけるような人はいませんし、本当に困っている人がいれば、例えそれが違法行為であっても黙っていると思いますが・・・。

  それから、医療行為とは、薬を塗るから手術まで範囲が幅広いそうです。私の場合は薬を塗るではありませんが一般の人なら誰でも出来るし、端から見て目立つ事でもありません。

 では、そんな厳密に処理をしたところで誰が得をするのでしょうか。
誰れも得はしないし、むしろこの曖昧さが個人の権利をはじめ企業と個人の収入を減らしているのではないでしょうか。

 これについても色々な意見があると思いますが、私ならその業者と嘱託医協議しそれを医師会へ上申するようなシステムにすれば簡単に済むと思いますが・・・。

 現在救急救命士による気管内チューブの挿管が問題となっていますが、今年の十二月になって条件を満たせばやっと公に取り扱えるようになりました。 私の場合は医療行為の入り口にしか過ぎませんが、私以外でもこのような問題を抱えている人が沢山いると思います。

  これから高齢者が年々増加し色々なケースが考えられますので、今まで実施した反省を踏まえ不公平のない法律等の整備を早急にお願いしたい。




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