目次へ | ホーム
鍼灸の古典「難経」のお勉強コーナー
~参考文献~
「難経入門」遠藤了一著 オリエント出版社 「難経ハンドブック」池田政一著 日本の医道社
「難経の研究」木間祥白著 日本の医道社 「難経本義」山下詢訓 名著出版
「わかりやすい難経の臨床解説」杉山勲著 緑書房 「ハイブリッド難経」割石務文著 六然社
「難経解説」東洋学術出版  「意釈八十一難経/小曽戸丈夫+浜田善利 共著」築地書館
「経絡治療 難経を学ぶ」名越礼子 経絡治療学会 「難経真義」池田政一著 六然社
図説 難経~易経と難経 西岡由記著 宝栄出版 「難経鉄鑑」広岡蘇仙著・伴尚志訳 たにぐち書店


一難~三難四難五難六難七難八難九難十難十一難十二難十三難十四難
十五難十六難十七難十八難十九難ニ十難二十一難二十二難 |二十三難 |二十四難
二十五難二十六難二十七難二十八難二十九難



  脈学~男脈・女脈の逆順

十九難曰、経言、脈有逆順、男女有恒、而反者、何謂也。

然、男子生於寅、寅為木陽也。女子生於申、申為金陰也。故男脈在関上、女脈在関下。
是以男子尺脈恒弱、女子脈恒盛、是其常也。反者男得女脈、女得男脈也。

其為病何如。

然、男得女脈、為不足、病在内。左得之病在左、右得之病在右。随脈言之也。女得男脈、
為太過病在四肢。左得之、病在左、右得之、病在右。随脈言之、此之謂也。 。



 十九難に曰く、経に言う、「脈に逆順あり、男女に恒り、而るに反する者あり。」とは、何の謂ぞや。
然り、男子は寅に生じ、寅は木の陽となすなり。女子は申に生じ、申は金の陰となすなり。
故に男脈は関上に在り、女脈は関下に在り。是を以て 男子の尺脈は恒に弱く、女子の尺脈は恒に盛んなるは是れ其の常なり。
反する者は男は女脈を得、女は男脈を得るなり。其の病を為すこと如何に。

然り、男が女脈を得たるを不足と為し、病は内に在り。左に之を得れば病は左に在り。右に之を得れば病は右に在り。
脈に随って之を言うなり。女が男脈を得たるを太過と為し、病は四肢に在り。
左に之を得れば病は左に在り。右に之を得れば病は右に在り。
脈に随って之を言うとは、此れ之の謂なり。


(訳)
/十九難
 脈に逆・順というものがあって、男女にはそれぞれ常なるものがあって、それに反するものもあるというのは、どういうことなのかな?

/
 それはね、男は十二支の寅の性質を持って生まれてきてるんだ。寅は木性の陽なんだ。
女は申の性質を持って生まれてきてる。申は金性の陰なんだな。

だから、男の脈は関上に在って、女の脈は関下にあるんだ。
つまりは、男は尺脈が弱いのが常だし、女は尺脈が強いのが常だ。
これが正常な脈なんだよ。
これに反するとき、男は女の脈をうつし、女は男の脈をうつ。



 じゃあ、そんなふうになっちゃうと、どうなるの?

/
 うむ。男が女の脈をうつというのは「不足」の虚をあらわしていて、病が内に在ると言える。
また、左手でそうなっていると病は左に在ると言えるし、
右手でそうなっていると病は右に在ると言える。
脈にしたがうとこう言える。

女が男の脈をうつというのは「太過」の実をあらわしていて、病が四肢に出ると言える。
また、左手でそうなっていると病は左に在ると言えるし、
右手でそうなっていると病は右に在ると言えるだろう。
脈にしたがうとこう言える。そういうことだ。




一難~三難四難五難六難七難八難九難十難十一難十二難十三難十四難
十五難十六難十七難十八難十九難ニ十難二十一難二十二難 |二十三難 |二十四難
二十五難二十六難二十七難二十八難二十九難
目次へ | ホーム