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鍼灸の古典「難経」のお勉強コーナー
~参考文献~
「難経入門」遠藤了一著 オリエント出版社 「難経ハンドブック」池田政一著 日本の医道社
「難経の研究」木間祥白著 日本の医道社 「難経本義」山下詢訓 名著出版
「わかりやすい難経の臨床解説」杉山勲著 緑書房 「ハイブリッド難経」割石務文著 六然社
「難経解説」東洋学術出版  「意釈八十一難経/小曽戸丈夫+浜田善利 共著」築地書館
「経絡治療 難経を学ぶ」名越礼子 経絡治療学会 「難経真義」池田政一著 六然社
図説 難経~易経と難経 西岡由記著 宝栄出版 「難経鉄鑑」広岡蘇仙著・伴尚志訳 たにぐち書店


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 脈学~季節によって変わるこんな脈は正常?異常?

 七難日、経言、少陽之至乍大乍小、乍短乍長。陽明之至浮大而短。
  太陽之至、洪大而長。太陰之至緊大而長。少陰之至繁細而微。
  厥陰之至沈短而敦。此六者是平脈耶、将病脈取。
 然、皆王脈也。
 其気衣何月各王幾日。
 然、冬至之後得甲子少陽王。復得甲子陽明王。復得甲子太陽王。
  復得甲子太陰王。復得甲子少陰王。復得甲子厥陰王。
  王各六十日、六六三百六十日、以成一歳。此三陽三陰之旺時日大要也。



七難に曰く、経に言う「少陽の至るや、乍ち大・乍ち短・乍ち長なり。陽明の
  至るや浮大して短なり。太陽の至るや洪大にして長なり。太陰の至るやひ繁大にして長なり。少陰の至るや繁細にして微なり。厥陰の至るや沈にして敦なり。」と。此の六つは是れ平脈なりや、はたまた病脈なりや。
 然り、皆な王脈なり。
其の気は何れの月を似て、各々王すること幾日ぞ。
然り、冬至の後、甲子を得て少陽王す。復た甲子を得て陽明王す。復た甲子を得て太陽王す。
 復た甲子を得て太陰王す。復た甲子を得て少陰王す。復た甲子を得て厭陰王す。
 王することを各々六十日なれば、六六・三百六十日にして、以って一歳と成る。此れ三陰三陽の旺する時日の大要なり。



(訳)
/七難
 医学経典には、少陽の頃の脈は、大だったり小だったり、短だったり長だったりとあるし、陽明の頃は、浮で大で短いといってる。太陽の頃は、洪大で長。太陰の頃は、緊大で長。少陰の頃は、緊細で微。けつ陰の頃は、沈んで短く重いとある。
この六種類の脈は正常な脈のことを言ってるの?それとも病気の脈のことを言ってるの?


/
 それはね、全部それぞれの時節に応じた正常な脈のことを言ってるんだよ。


/
 じゃあ、それはいつ頃?何日間ずつでそうなるの?

/
 それはね、冬至の後、初めにめぐってくる甲子の日から、次の甲子の日までが、少陽の気が旺盛になるんだよ。

そして、その後の甲子の日までが陽明の気が旺盛になるんだ。
そして、その後の甲子の日までが太陽の気が旺盛になる。
そして、その後の甲子の日までが太陰の気が旺盛になる。
そして、その後の甲子の日までが少陰の気が旺盛になる。
そして、その後の甲子の日までがけつ陰の気が旺盛になるんだよ。
甲子の日から次の甲子の日までがそれぞれ60日間ある。
それが六種類の気だから、60・6=360日となって1年がめぐることになるんだ。
これが三陰三陽の気が旺盛になる時期の意味なんだよ。


三陰三陽
時 候
日 数
気 候
脈 象
少陽
冬至之の後の最初の甲子から
60 日間
陰気がまだ消えず
陽気が初めて生じる
大や長、
小や短
陽明
冬至の後の2回目の甲子から
60 日間
陰気がしだいに消え
陽気がしだいに盛んになる
浮大・短
太陽
冬至の後の3回目の甲子から
60 日間
陰気が尽きて
陽気が全盛にとなる
洪大・長
太陰
冬至の後の4回目の甲子から
60 日間
陰気が生じるが
陽気がまだ残る
緊大・長
少陰
冬至の後の5回目の甲子から
60 日間
陰気がしだいに盛んになり
陽気がいだいに消える
緊細・微
厥陰
冬至の後の6回目の甲子から
60 日間
陰気が全盛となり
陽気が尽きる
沈短・重厚

参考:難経解説/東洋学術出版社




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